涙道手術は、涙道(眼瞼の内側から鼻腔に抜ける涙の通り道)が塞がり、涙っぽい、目やにがたまるなどの症状に対して行う手術です。
閉塞している場所を拡張して再開通させた後に、涙道内にシリコンやポリウレタンでできた細いチューブを挿入します。なみだ目が気になりはじめたものの、まだ目やにが出ていない時期に行うのが適しています。チューブ挿入後は2~3週間に1回の割合で外来に通院していただき、涙道洗浄が必要です。チューブは約2ヶ月後に外来で取り除きます。
目やにが慢性的に続き、膿がたまって涙嚢炎を伴う場合には涙嚢鼻腔吻合術が必要となります。
涙道内視鏡を用いて文字通りから鼻腔内から管を入れ、涙嚢から鼻の中へ涙の通り道を作成するバイパス手術です。作成した穴がふさがらないように 一時的に鼻内にシリコンスポンジ、涙道内にシリコンやポリウレタンでできた細いチューブを挿入します。術後2、3日間は鼻の穴にガーゼを詰めます。
術後約1~3ヶ月でスポンジとチューブを取り除きます。耳鼻科へ適宜、通院していただき、耳鼻科での処置もあります。
鼻外法と比べると適応範囲は狭くなりますが、皮膚切開が不要です。しかし、狭窄や閉塞部位によってはこの方法で手術ができないことがあります。その場合は鼻外法になります。また強い鼻中隔偏位やポリープ等がある場合は、これを手術し治してから本来の手術となります。
目頭の辺りを切開して骨を削り涙嚢から鼻の中へ涙の通り道を作成するバイパス手術です。鼻の外から鼻腔に入るので鼻外法と呼ばれます。
鼻内法と同様に、シリコンスポンジや細いチューブを鼻腔内に留置します。術後2、3日間は鼻の穴にガーゼを詰めます。術後約1~3ヶ月でスポンジとチューブを取り除きます。
通常、局所麻酔で行いますが、全身麻酔で行うこともあります。(※当院では局所麻酔で行います。)
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