特殊なデザインの高酸素透過性コンタクトレンズを用い、角膜の形状を矯正し、視力を回復させる角膜矯正療法のことです。
1就寝前
就寝前にレンズを装着
角膜に近視、乱視があって、光が網膜より手前で焦点を結ぶ。
2睡眠中
睡眠中に角膜が矯正される
レンズを装用する事によって、角膜の形が変化する。
3翌日
朝起床時にレンズを外し⇒視力回復
レンズを外している時に、近視が矯正されて網膜で焦点が合う。
いままでのコンタクトレンズとは逆の使い方で、夜寝る時にレンズを装用し、朝起きて外すだけで角膜の形状が変化し視力が回復します。回復した視力は一定期間維持され、日中は裸眼でも良く見えるようになります。画期的な新しい近視矯正法として、現在世界的に注目を浴びています。
眼鏡やコンタクトレンズが煩わしい方へ
職業上眼鏡の使用が難しかったり、「時間がたつとゴロゴロする」「夕方になると充血しがち」等、コンタクトレンズの不快感から解放されたい方へ。
裸眼でスポーツを楽しみたい方へ
野球・サッカー等のスポーツや、水泳・サーフィン・スキューバーダイビング等の水中のスポーツをされる方へ、裸眼で安全にスポーツを楽しめます。
外科的手術の屈折矯正治療等に抵抗がある方へ
「手術なのでやはりこわい」「術後の感染症などが不安」という方へ。オルソケラトロジーなら、レンズの装用を中止すれば角膜は元の状態に戻りますので安心です。
近視進行の抑制効果があります
オルソケラトロジーを継続すると、近視の進行が抑制されます。特に仮性近視の方や、角膜が柔らかい若年層の方に効果があります。
取り扱いは簡単
レンズの取り扱いは一般のハードコンタクトレンズと同様です。また、夜間装用なので、日中装用のようにホコリやゴミなどが目に入ることもなく目への負担やレンズを破損・紛失するリスクも少なくなります。
オルソケラトロジーは、アメリカで30年以上前から研究・施術され、現在、アメリカ・ヨーロッパ・アジアを中心に、世界各国でその安全性と効果が認められ、実施されております。屈折矯正治療等の外科的手術と異なり、レンズの装用を中止すれば、角膜の形状は元に戻りますので、安心してお使いいただけます。また、日中装用のコンタクトレンズとくらべても、夜間の装用なので、ほこり等が目に入ったりせず、レンズを紛失する心配も減るなど、快適にお使いいただくことができ、リスクは一般のコンタクトレンズと同等またはそれ以下となります。
オルソケラトロジー治療で使用するコンタクトレンズは、いわゆる酸素透過性のハードコンタクトレンズです。コンタクトレンズの洗浄を十分に行われていない場合や、レンズケースの清潔が保たれていない場合、角膜感染症を起こすことがあります。なかでも、緑膿菌やアカントアメーバーによる感染では、治療に抵抗することが多く、また視力低下や重篤な場合失明にもつながることがあります。充血や異物感、痛みは危険信号です、症状が出た場合はレンズの装用は中止して、早急に診察を受けてください。
この角膜感染症は通常のハードコンタクトレンズでも起こり、オルソケラトロジーのレンズに特有のものではありません。しかし、オルソケラトロジーのレンズは通常のレンズとはその形状が異なるため、洗浄が不十分になりやすいです。コンタクトをはずすのは、朝の忙しい時間ではありますが、きちんと洗浄する習慣をつけてください。レンズケースはコンタクトをはめた際に流水で洗浄し、就寝中は乾燥させるようにしてください。さらに、3ヶ月ごとにケースを新しいものに交換してください。
角膜の裏面には、角膜内皮細胞という細胞があります。この細胞は一度障害を受けると脱落して、再生しないため、減少します。オルソケラトロジー治療の短期成績では、この角膜内皮細胞の減少は認められていません。しかし、通常のハードコンタクトレンズの長期装用で、角膜内皮細胞が減少することが報告されていますので、注意が必要です。
初診・カウンセリングのご予約オルソケラトロジーの初診は、ご予約が必要となります。
1カウンセリング
オルソケラトロジーを正しく理解していただくために、眼の構造から矯正方法までを、簡単にご説明いたします。
また、オルソケラトロジーに関するご質問にお答えいたします。
2検査
一般的な眼科検査と角膜形状解析検査を行います。
3診察
検査後、眼科専門医による診察となります。診察時に疾患が発見された場合は、治療し、完治したところで再検査を行います。この診察時に、オルソケラトロジーの適応を判断いたします。オルソケラトロジーの適応と判断された場合は、ファーストトライアルレンズを決定します。
4カウンセリング(診察後)
検査データをもとに、具体的な矯正法と注意事項等に関するご説明をいたします。不明な点や不安な事項をすべて取り除けるように、些細なことでもご質問ください。
オルソケラトロジーを理解し、希望される患者様にはトライアルレンズをテスト装用し検査します。テスト装用後、診察を行いフィッティングの確認と効果の度合いによって、処方レンズを決定します。
処方を受けられる場合は、オルソケラトロジーレンズの取り扱い説明と装用練習を行います。取り扱いおよび装用が問題なく行えるようになりましたら、処方は終了です。
初めて装用された翌日には、検診があります。簡単な検査を行い、診察となります。フィッティングと効果を確認し、 特に問題がなければ、次回は1週間後検診となります。
定期検診は、翌日・1週間後・2週間後・1ヵ月後・3ヵ月後となり、以降3ヵ月ごとにあります。角膜の状態を知り、また、合併症の早期発見のためにも非常に重要ですので、必ず受診してください。見え方が急に変化したり、何か異常を感じたりした場合は、決められた検査日以外でも受診してください。
当院で使用するオルソケラトロジー用レンズは、厚生労働省に認可されております。したがって、患者様の眼に挿入することは国で認められています。しかし、健康保険では取り扱いがされておりませんので、このレンズを使用しての治療に関しては、自費での請求となります。
料金 | |
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治療費 | 157,000円(税込) ※6ヶ月間の治療費、レンズ代含む |
治療開始時のコンタクトレンズ初回調整費 | 5,500円(税込) |
※1週間のテスト装用治療には預り金50,000円(税込)が別途必要です。
※1週間のテスト装用後、継続される場合は初回治療費からテスト装用治療預り金を差し引いた残額をお支払いいただきます。
詳しくはスタッフにお尋ねください。
オルソケラトロジー治療を受けるかどうかはあくまでも任意です。あなたの意志で決めてください。ただし、いったん治療を受けることへ同意され、コンタクトレンズを注文してからの撤回(中止)については、いかなる理由であっても費用をお返しすることはできません。
治療中に眼球の状態によっては、医師の診断によりコンタクトレンズの装用を中止し、点眼等の薬剤投与が必要な場合があります。オルソケラトロジー治療が原因であるものは自費で、そうでないものは保険での診療費が別途必要になります。10万円を越した費用は補助が得られます。医療費控除の対象になりますので、詳しくはこちらの国税庁による回答ページをご覧ください。
オルソケラトロジー(角膜矯正療法)による近視治療に係る費用の医療費控除
2012年7月に発売された日本人の角膜形状に合わせた純国産の新しいオルソケラトロジーレンズである「ブレスオーコレクト」の取り扱いを始めました。ブレスオーコレクトは厚生労働省の認可を受けています。
一般的に、日本人の角膜は欧米人の角膜に比べ、中央部の突出が少ない形状になっています。中央部の突出が少ない角膜形状には、サジタルデプスが浅めのレンズがフィットします。
欧米デザインのサジタルデプスの深いレンズを中央部の突出が少ない角膜に装着した場合、次のような現象が発生する懸念があります。
一般的な日本人の角膜形状に適したサジタルデプスが浅い構造のレンズを処方することで、以下のようなメリットがあります。
ブレスオーコレクトは、東レ株式会社のしなやかで割れにくい「やわらか素材」を使用し、高い酸素透過性と割れにくさを両立したハードコンタクトレンズです。親水性が高く、レンズによごれが付着しにくいことも特長です。
※「ブレスオーコレクト」は株式会社ユニバーサルビューが販売しております。