ICLとは、小さなレンズを目の中に挿入し、近視・乱視を矯正する治療法です。角膜の厚さや近視・乱視の度数に関係なく受けることができるのが特徴で、レーシックが不適合だった方や、角膜が薄い方、強度近視、円錐角膜など、角膜形状が不正な方にも適しています。あざやかな見え方でドライアイや夜間のハロー・グレアの出現が少なく、長期安定性に優れた結果が期待されます。
シャープであざやかな見え方
ICLは「有水晶体眼内レンズ」とも呼ばれており、水晶体を残したまま眼内レンズを挿入するので、自然な見え方を実現できます。
また、角膜を変化させない視力矯正手術なので、コントラストの低下も招きません。
日帰り手術可能
早ければ翌日から視力回復
当院のICL手術は日帰りで行うことができます。
(※手術前・手術後は経過観察のため通院いただく場合があります)
手術後当日はぼんやりとした見え方ですが、ほとんどの患者さまが翌日には裸眼での視力回復を実感できます。
目に優しい素材で
ストレスフリー
ICLはレンズを目の中に挿入するので、コンタクトレンズで感じる不快感はありません。
また、レンズはコラマーと呼ばれる新技術の安心な素材です。
ドライアイの原因に
なりにくい
同じ視力矯正手術の1つであるレーシックは角膜を削った影響でドライアイが発症することが
あります。
対してICLは眼内コンタクトレンズを挿入するだけの手術なので、ドライアイになる可能性が低いです。
万が一の場合は
レンズを取り出し元の状態に
ICLの術後に不足の事態や他の疾患により手術が必要になった場合には、 レンズは摘出可能で、手術前の状態に戻すことができます。
紫外線のカット機能
ICLにはUVカットの機能があり、有害な紫外線を90パーセント以上カットしてくれます。
紫外線は白内障発症の可能性を高める要因となるので、この機能は安心です。
ICLとレーシックは同じ視力矯正手術としてよく比較されます。
どちらが総合的に優れているというわけではなく、個人の目の状態や希望する視力矯正の度数など、様々な要因に基づいて判断されるべきです。
例えばレーシックは矯正する度数の微調整が可能で、小さな度数を補正することに適しています。このことから軽度の近視の場合はレーシックがICLよりも適していることもあります。
一方、ICLは、強度の近視の治療に有効です。大きな度数の改善が得意で、手術後も長期的に視力が安定します。
レーシック | ICL | |
---|---|---|
安全性 | ◎かなり高い | ◎かなり高い |
見え方の質 (コントラスト感度) |
○良い | ◎かなり良い |
適応範囲 | △近視の度数や角膜の厚みによって 手術できない場合がある |
○広い (強度近視や角膜が薄い方にも手術可能) |
ドライアイの有無 | ○可能性がある | △ほとんどない |
視力の安定性 | ○稀に近視の戻りなどがある | ◎かなり高い |
術後の視力回復 | ○早い | ○早い |
可逆性について (元に戻せるか) |
×戻せない | ○元に戻せる |
費用 | 当院でレーシックは施行しておりません | 540,000円(検査料込・税込)(乱視なし) 640,000円(検査料込・税込)(乱視あり) |
1.検査予約
・検査予約時の留意点(コンタクトレンズ利用者)のご説明
・検査予約時の留意点(メガネ利用者)のご説明
2.適応検査
・検査項目のご説明
3.術式決定
・手術前の留意点のご説明
4.手術
・手術当日の流れのご説明
・手術の留意点のご説明
5.術後検査 手術翌日
・術後の留意点のご説明
・検査項目のご説明
6.定期検診 手術後 1、3、6ヶ月
・定期検診時期
・検査項目のご説明
・近眼視のリスクのご説明
高い視力補正効果
ICLは、眼の中にコンタクトレンズを直接挿入するため、矯正範囲が広く、度数によってはレーシック手術よりも高い視力矯正効果が期待できます。
また、レンズを挿入する2mmほどの切開創以外には角膜に傷をつけることなく視力を矯正できます。
自然な視界
眼内にレンズを挿入するため、コンタクトレンズを使用しているときと同様に、自然な視界を維持することができます。
トラブルが少ない
眼の中にレンズを移植するので、コンタクトレンズのように目から外れて紛失、汚れたりする心配がありません。
また、手術後は比較的すぐに普段の生活に戻ることができます。
矯正範囲が広い
ICLは、度数の高い近視や乱視の矯正にも適しており、従来のレーシック手術では難しかった範囲の矯正が可能となっています。
取り外しができる
必要があれば手術によって取り外すことができ、手術前の状態に戻すことができます。
これはICLを一度目の中に挿入しても、将来的に白内障手術のために摘出する場合や、視力が変化した場合に対応できるメリットがあります。
デメリット
費用が高い
ICLの手術費用は自費診療により保険が適用されません。
また、同じ視力矯正手術のレーシックよりも費用が高くなる傾向にあります。
手術にはリスクが伴う
ICL手術は一般的に安全性が認められている手術ですが、内眼手術(目の中の手術)である以上はリスクが伴います。
手術中の合併症や手術後の感染症などの恐れがあるので、患者様には術後数回の検診にお越しいただくと共に、術後の過ごし方に気を付けていただきます。
「ハロー」「グレア」の 症状の発生
ICLの手術後は、暗いところで明るいライトなどを見た時に光の周りににじんだ輪が見える現象をハロー(光輪症)や、ギラギラと光ってとても眩しいと感じるグレアという症状が発生します。
症状の度合いや期間には個人差がありますが、治療後数ヶ月で自然と気にならなくなることが一般的です。
検査料込・両眼
乱視なし
540,000円(税込)
乱視あり
640,000円(税込)